白老町議会は12日、定例会5月会議を開き、2023年度一般会計補正予算案など議案3件を原案通り可決し、専決処分の報告3件を承認した。補正予算は今年度一般会計に3億5114万1000円を追加し、総額116億5517万円とする内容。
主な内訳は▽子ども医療費助成事業に「ふるさとGENKI応援寄付金基金」を活用し2593万1000円▽仙台藩白老元陣屋の魅力向上事業に同基金などを財源に386万3000円▽日の出団地の換気設備や青葉、美園団地のテレビ共聴設備改修事業に計2954万6000円▽白老観光協会に人材を派遣する事業に650万円―など。
子ども医療費助成は大塩英男町長が公約に掲げていた目玉事業の一つ。未就学児から中学生までの入通院にかかる医療費を償還払いから現物払いとし、窓口負担をなくす条例改正も決めた。実施は8月以降で、町は6月末までに医療給付システム改修を終え、7月下旬ごろまでに対象となる児童の保護者へ子ども医療費受給者証を送付する。
大塩町長は「子どもを産み、育てたいと思える土壌づくりを進めるのは町の役割の一つ」と説明した。