白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館は、ふるさと再発見シリーズ第7弾「白老 神社と伝承」の冊子を発行した。記録上、寛政10(1798)年からあったとされる白老八幡神社をはじめ町内の社台から虎杖浜地区まで、地域に根差した計8カ所の神社と祭りの様子を写真と解説で紹介している。
B5判16ページ、オールカラーで2000部発行。同館や町立図書館、各コミュニティセンター、町役場、駅北インフォメーションセンター、JR白老駅などで無料配布している。担当学芸員の平野敦史さんは「昨年1年間の調査をまとめ、各神社の歴史的背景などを確認できた。郷土の多様な歩みの一端に触れて」と呼び掛けている。
白老元陣屋は江戸幕府の命令で仙台藩が1856(安政3)年に構築。戊辰戦争までの12年間、約120人の藩士が入れ替わりで蝦夷地の防衛に携わった。1966年に「白老仙台藩陣屋跡」として国の史跡に指定され、昨年には遺構が北海道遺産に認定された。
問い合わせは同館 電話0144(85)2666。