心の断捨離 田村(たむら) 直美(なおみ)

  • ゆのみ, 特集
  • 2023年5月9日

  自分の中にある、不要な思い込みを捨てようと決めました。

  「~しなければならない」

   無意識に刷り込まれてきたことを意識してみると、言葉の節々に出ていました。こんなことも「しなきゃ」、あんなことも「しなきゃ」になっていて、その多さに驚きました。脳科学によると、「~しなければ」と思った瞬間にネガティブ思考になるそうです。なので、どうしてもする必要がある場合は「○○しよう」と言い換えるようにしています。

   他にも自分が勝手に思い込んでいたことで不要と感じたものは捨てています。必要な思考だけを残すようにしたら、とても楽になりました。私たちは生まれた後に置かれた環境で刷り込まれたことが、良くも悪くもその後の人生に影響していくのだと思います。成長過程で経験を積んで、いろんな感情を味わい、刷り込まれていたことに違和感を覚えたら、それは捨ててもいい。「自分」を生きるために、必要なものだけ持っていればいい。自分のことなのだから、自分で選べるのです。変わっているとか、理解できないとか言われても、自分自身の「正解」ならそれでいい。すべてに当てはまろうとすると苦しくなるし、そもそも無理です。

   類は友を呼ぶと言い、一緒にいて心地よい人と一緒にいたらいい。そして、横のつながりをつくっておけば、共有する目的に向かって一緒に進んでいける。私は断捨離を経て、ニュートラルな自分でいられるようになりました。心の断捨離、お勧めです。

  (NPO法人ウテカンパ理事・白老)

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