帰省した家族連れも多く、行楽地がにぎわっていた大型連休終盤の午後、石川県の能登半島先端部を震源とする震度6強の大きな地震が発生した。心配しながらテレビの臨時ニュースを見続けた。こいのぼり、こどもの日―。澄んだ青空の似合う日のはずだったのに。きょう未明には北海道も広範囲に揺れた。グラグラと長い揺れで目覚めた人も多いはず。
この数年、気になっていることが一つある。地震の震度判定。気象庁の判定よりも、自分の判定した震度が1~2ずつ大きい方にずれている。自分の判定の基準は1982年3月の浦河沖地震のときに身に付けた。「これは4」。そんなふうに判定した震度はほぼ当たり、仕事の初動の判断にも役立っていた。臆病になったのか、それとも老化現象なのか。
きのう、能登半島の地震の後、理科年表を持ち出して震度階級の基準を読み直してみた。震度は今、0~7。5と6には弱と強があって計10段階。体感や行動への影響を読むと、屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる(3)、大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる(5弱)、立っていることが困難(6弱)、動くことができず、飛ばされることも(7)―。判定のずれは自分の体の衰えが原因なのだ。修正しなければ。(水)