白老町の剣道スポーツ少年団「白老白武館」に所属する萩野小5年の及川結翔君(10)が、4月29日に千歳市開拓記念総合武道館で開催された第20回瀧澤榮八杯少年剣道大会の小学生高学年男子(5・6年生)の部で優勝した。
同大会は、新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりに開催。例年より出場者は少なかったものの同部門には道内から60人が出場し、しのぎを削った。
及川君は得意な面のほか小手や胴などを打ち込み、順調に勝ち上がった。決勝では6年生を相手に延長戦までもつれ込み、相手の隙を突いた打ち筋と間合いで先手必勝の面を決め、栄光を勝ち取った。
1年生から剣道を始めた及川君は大小の大会で4回の優勝経験がある。「相手も強かったが隙が生まれたところを打とうと狙っていたのがうまくいった」と振り返り、「自信が付いた。スピードを鍛え、強い選手になりたい」と笑顔を見せた。
練習は楽しく学び、子どものやる気を育てることがモットーという同館には、町内在住の小学5年~中学3年の計6人が所属。代表の杉本誠力さん(47)は「いいスタートが切れた」と喜ぶ。及川君は最年少だが試合本番での勝負強さがあり、団体戦では大将を任せられるという。7日に十勝管内音更町で予定されている第16回清柳杯剣道大会や6月18日の北海道道場連盟剣道大会全国大会予選(砂川市)で及川君は個人と団体に出場予定。