石川県能登地方を震源とした地震では、最大震度6強を観測した同県珠洲市で死傷者の多くが発生した。家屋の倒壊も相次ぎ、市は6日、被害状況の確認を進めた。
珠洲市によると、はしごから転落した男性(65)が死亡したほか、22人が負傷した。総務省消防庁によると、富山県でも1人が軽傷を負った。
珠洲市では複数の家屋が倒壊し、少なくとも2人が負傷した。他に下敷きになるなどした住民は確認されていない。
市内の38世帯で断水が発生。12カ所の避難所が開設され、約200人が避難した。石川県能登町では3カ所の避難所に計21人が身を寄せたという。
5日は午後2時42分ごろ、能登地方を震源とする地震があり、珠洲市で震度6強の揺れを観測。午後9時58分ごろにも同市で震度5強の揺れを観測した。その後も震度3前後の揺れが続いた。
気象庁によると、石川県では6日夜から7日にかけて大雨となる所がある。能登地方などでは多い所で1時間に30ミリの激しい雨が予想され、同庁は地盤が緩み土砂災害が起きる恐れがあるとして警戒を呼び掛けている。