白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館で、特別展「第11回刀剣展 札幌刀談義会員所蔵愛刀展」が開かれている。上野大掾(だいじょう)祐定、祐信の手による72.73センチの特別貴重刀剣「備前長船住人横山上野大掾藤原祐定同祐信作之」や安土桃山時代に作られた脇差し「金房」など、歴史的かつ美術的価値の高い刀がガラスケースに納められている。7日まで。
同会員らは日本古来の刀剣研究や、美術刀剣の価値を学び伝える活動を展開している。初日の4月22日は展示解説会や刀剣よろず相談会が行われ、町内外から刀剣ファンら約50人が訪れた。
元日本製鋼所M&E室蘭製作所の瑞泉鍛刀所4代目当主の堀井胤匡(たねただ)さんは「貴重な刀剣が一堂に会した。さやや柄、つばといったこしらえを一緒に展示することで当時の武士の趣味なども分かる珍しい展示になった」と話した。
午前9時半~午後4時半。月曜休館。入館料は高校生以上300円、小中学生150円、白老町民は無料。問い合わせは同館 電話0144(85)2666。