胆振地域選出の道議を9期務め、29日で引退する神戸典臣氏（83）の「感謝と想（おも）い出の集い」が28日、苫小牧市内のホテルで開かれた。来賓や後援会関係者ら計約170人が出席し、神戸氏の長年にわたる活動をたたえた。

　主催は、後援者らでつくる実行委員会（発起人代表・鈴木琢磨白老八幡神社宮司）。来賓の橋本聖子参院議員は「地域の発展に尽力いただいた」と感謝し、道の小玉俊宏副知事も「アイヌ民族との共生、多様性を認め合う社会形成に力を尽くしてこられた」と述べた。

　後援会女性部から花束を贈られた神戸氏は「（胆振の選挙区は）東に行くにも西に行くにも日帰りが難しく、地域の皆さんが泊めてくれたり、ご飯を作ってくれたりと支えてくれたことが懐かしく思い出される」と謝辞を述べた。

　神戸氏は岩手県花巻市出身、早稲田大卒。1983年に道議に初当選し、2003年5月から05年6月までは議長も務めた。00年の有珠山噴火や18年の胆振東部地震の復興に取り組んだほか、08年の北海道洞爺湖サミットの実現や20年のウポポイ開業に尽力した。