櫻川流江戸芸かっぽれ師範の櫻川晶生有(本名・佐藤千恵子)さん。江戸時代、大阪にある住吉大社で行われた御田植え踊りが起源の「かっぽれ」を「苫小牧でも広めていきたい」と意気込む。
かっぽれはリズミカルで、片足立ちをしたり飛び跳ねたりと、比較的激しい動きも多い。「和製エアロビクス」と例えられることもあり、美容や健康のために始める人もいるという。佐藤さんは「踊りだけではなく、手拍子や元気な掛け声など、見ている人たちも楽しめるのが特徴」と語る。
現在、苫小牧では佐藤さんが1人で活動している。市内の催しに参加する際は、室蘭道場や近郊の仲間たちと一緒にパフォーマンスを披露。新型コロナウイルスが流行してからは活動機会が減少したが、福祉施設の祭りなどに年間20回以上、参加したこともあった。
苫小牧市民にもかっぽれをもっと知ってもらおうと、参加者が輪になって踊る会を検討している。「盆踊りやソーラン節といったなじみのある踊りに触れることで、踊り手も見る人も楽しめる『かっぽれ』にも興味を持ってもらい、一緒に活動していけたら」と笑顔を見せる。
メ モ
20年ほど前、生き生きと踊る先輩に魅了され、かっぽれを習い始めた。室蘭から移り住み、苫小牧市内の祭りなどで披露している。問い合わせは、メール satitas.8022@ymail.ne.jp。