バランスの良い食事や運動など健康的な生活習慣を持っている人は、新型コロナウイルス感染後に後遺症になるリスクが低かったと、米国などの研究グループが発表した。
同グループは、女性看護師の健康状態を長期追跡する研究の参加者で、コロナ流行前に生活習慣に関する調査に回答した3万2249人のうち、2020年4月~21年11月に新型コロナに感染した55~75歳の女性1981人(平均年齢64・7歳)のデータを解析。うち44%が後遺症を発症した。
感染前の生活習慣との関係を調べた結果、(1)適正体重の維持(体格指数=BMI=18・5~24・9)(2)禁煙(3)良質な食事(4)適度な飲酒(アルコール換算で1日5~15グラム)(5)日常的な運動(中等度~高強度の運動を週に2時間半以上)(6)十分な睡眠時間(1日7~9時間)の6項目の生活習慣のうち、1項目も満たしていなかった女性と比べ、5~6項目を満たしていた女性では感染後の後遺症リスクが49%低かった。
(メディカルトリビューン=時事)