食事や運動などで健康的な生活習慣が身に付いている人は、そうでない人より記憶力低下の進行が遅かったと、中国の研究グループが発表した。
同グループは、認知機能が正常な60歳以上の男女2万9072人を、六つの健康的な生活習慣((1)健康的な食事(2)習慣的な運動(3)社会との関わり(4)読み書きやゲームなどを通じた認知活動(5)喫煙習慣がない(6)飲酒習慣がない)の数に基づき、良好グループ(4~6項)、平均グループ(2~3項)、不良グループ(0~1項)に分類。認知症発症のリスク因子として知られる遺伝子の有無も調べ、2009~19年まで追跡して生活習慣と記憶力の関係を評価した。
その結果、遺伝的なリスクがある人も含めて、良好グループは不良グループと比べ、記憶力の低下の進行が遅かった。また、記憶力の低下の遅延と最も強く関連していたのは、健康的な食事だった。
(メディカルトリビューン=時事)