厚真町内で農家のアドバイスを受けながら、米作りを体験する2023年度の田んぼのオーナー事業が23日にスタートした。道内各地から足を運んだ家族連れなど66人の参加者が幌内地区の農家で行っている種まきの様子を見学した。
07年度から継続している町観光協会の主催事業。幌内地区の高橋農園の協力で1区画(1アール)2万7500円で年間オーナーの権利を取得し、種まきや田植え、秋の収穫まで一連の作業を体験できる。今年度は苫小牧市や札幌市を中心に道内外から78区画分の申し込みがあった。
参加者は機械でパレットの土に種をまき、その上に土をかぶせる工程を見学したほか、実際にハウス内に種まきした土を並べる手作業を体験。その後、希望者は幌内マナビィハウスに移動してかかし作りにも挑戦し、オリジナルのかかしを完成させた。日高町の富川小学校に通う桑原鋼河君(9)=4年=と幸菜さん(7)=2年=は「種まきの手伝いやかかしを作って楽しかった。田植えが楽しみ」と話していた。
同協会によると、田植えは5月21日、稲刈りは10月上旬に予定している。