厚真町議選の当選証書付与式が24日、同町総合福祉センターで行われた。当選した現職7人、新人4人の町議計11人は証書を手に「身が引き締まる思い」と気持ちを新たにした。任期は5月1日から4年間。
胆振東部地震で大きな被害があった北部の高丘地区から再選を果たした橋本豊氏(64)は「心のケアなど福祉体制を強化し、充実した町をつくっていきたい。人口が流出して静かになってしまったが、住んでいる人がいる限り震災前の平常を取り戻せるように力を入れていきたい」と話す。
新人の折坂泰宏氏(51)は農業分野でのICT(情報通信技術)化を挙げたほか、「補助制度を使いたい時に使える仕組みをつくっていきたい。生産現場の声を厚真町、北海道の声として政府に届けていくのが役目」と意気込んだ。
同じく新人の寺坂康生氏(43)は「基幹産業を担う農家が元気にならなければ商工事業者、商店街の活性化にもつながらない。一丸となって連携して進めていきたい」と言い、4人の子どもを持つ父親としても「30、40代の若い世代が子育てしながら安心して過ごせる、仕事をしたい人が働けるような輝けるまちにしたい」と希望を語った。
地域おこし協力隊など議員としては異色の経歴を持つ新人の菅原文子氏(64)は「女性からさまざまな問題を聞き、女性でなければ訴えられないことがたくさんあると改めて分かった。経験を生かし、皆さんの声を町政に反映させていきたい」と力を込めた。
宮坂尚市朗町長は「町民が期待する厚真町の未来を皆さんと切り開いていきたい。輝かしい未来を次世代への贈り物として届けたい」と祝辞を述べ、結束を呼び掛けた。