白老町の観光誘導キャラクター「ウェちゃん」を使って企画したプロジェクトの第1弾「GW(ゴールデンウイーク)スタンプラリー」が29日~5月7日、町内で行われる。参加店舗で3種類以上のスタンプを集め、観光に関するアンケートに答えた先着100人に、はずれなしのくじを用意している。
企画に関わったのは、キャラクター考案者で町地域おこし協力隊の鄭延雪(てい・えんせつ)さん(34)と高島勇揮さん(35)、乾藍那さん(36)の3人。
スタンプカードは参加店舗6店で入手でき、白老駅北観光インフォメーションセンター「ポロトミンタラ」観光窓口でくじを引く。景品は、虎杖浜たらこや白老牛ハンバーグ、温泉入浴券、お菓子など。
景品を持って「ウェちゃん」と写真撮影し、「#白老町」「#ウェちゃん」のハッシュタグを付けてインターネット交流サイト(SNS)に投稿してもらう。SNSを利用していない人は白老観光協会スタッフが写真を撮影する。
参加店舗は▽カフェ宝竜(大町)▽地域食堂グランマ(同)▽ポロトミンタラ(若草町)▽ポン・エペレ(同)▽アヨロ温泉(虎杖浜)▽虎杖浜たらこのかんばら(同)。移動書店のまたたび文庫は、オリジナル文房具の配布のみ参加する。
鄭さんは「参加店は私が大好きな店ばかり。白老町の魅力を再発見してほしいし、まちがより元気になればうれしい」と呼び掛ける。事務作業を引き受けた高島さんは「アンケートで得たデータは町など関係機関と共有し、今後の観光振興に生かしたい」と目を輝かせる。ポスター制作などを担当した乾さんは「みんなで役割分担して当たったことで弱みを補い、強みを生かせた。多くの人に参加してもらいたい」と期待する。
「ウェちゃん」は白老牛やシイタケ、たらこ、鶏卵などのモチーフを盛り込んだ「牛の妖精」で、体の色は白老に咲く桜にちなむ。1月21日から同センターで来訪者をお出迎えしている。名前の「ウェ」は、英語の「Welcome(ようこそ)」とアイヌ語「シネウェ(訪問する)」にちなみ、訪れた人への感謝の気持ちを込めた。