任期満了に伴う厚真町議選は23日、投開票が行われた。定数11の議席を巡り、現職と新人計13人による8年ぶりの激しい選挙戦の結果、現職の渡部孝樹氏(60)=無所属=が427票を獲得し、前回2015年に続いてトップ当選した。新人4人がすべて初当選を果たした一方、現職2人が議席を失った。投票率は77・66%だった。
23日午後10時20分すぎ、当選者11人が正式に確定した。渡部氏は当選者の中で唯一400票台を獲得し、抜きんでた。胆振東部地震や新型コロナウイルス、物価高など厳しい社会情勢を町民と共に乗り越えるための取り組みを丁寧にアピールし、多くの町民の理解を得た。
新人は大躍進を見せた。澤口千里氏(32)=同=は336票と渡部氏に次ぐ得票、折坂泰宏氏(51)=同=は3位、寺坂康生氏(43)=同=は5位といずれも上位を占めた。菅原文子氏(64)=同=も当選し、女性議員は改選前に比べ2人増の3人となった。
このほか、共産党現職の伊藤富志夫氏(68)は手堅く票を集めて4位。当落線上の争いはわずか10票差だった。
当日有権者数は3590人(男性1761人、女性1829人)。投票者数は2788人(男性1372人、女性1416人)、無効票は22票あった。