白老町消防本部は5月7日まで「防火ぬりえ展」を町中央公民館のロビーで開催している。春の全道火災予防運動(30日まで)の一環で、町幼年消防クラブで活動する164人の塗り絵が並ぶ。
台紙は日本防火・危機管理促進協会(東京)から提供を受けた。イラストは幼児の年齢に合わせて、制服姿と防火服姿の消防隊員、消火器による消火の様子、建物火災を放水で消火する活動を描いた3パターンがある。
町内の幼稚園と保育園計5園に開設される町幼年消防クラブ所属の3~5歳児が4月初旬、クレヨン、色鉛筆、水性ペンなどを使って思い思いに塗った。作品には番号を振り、来場者が会場に用意した紙に好きな番号を記入し、投票できるようにした。後日、人気作品の表彰式を行う。
町消防本部予防課の職員は「この時期は空気が乾燥している。屋外キャンプなどでは火の取り扱いに注意を」と呼び掛け、「子どもたちの塗り絵を通して一人でも多くの人が防火意識を高め、火災予防につながれば」と話していた。
昨年1年間に町内で発生した火災は、前年比3件減の9件。今年は2月に1件発生している。