統一地方選後半戦の厚真町議選は23日、投開票される。定数11に対し13人が立候補した8年ぶりの選挙戦。候補者は22日、最後の訴えに全力を挙げている。
内訳は現職9人、新人4人で、党派別では無所属が12人、共産党1人。女性は3人。各候補は18日の告示後、選挙カーでの遊説や街頭演説に奔走してきた。住宅地で車を降りて握手を求めるなど、町民に寄り添う姿勢を示す候補も多く見られた。
現職候補の1人は21日の街頭演説で、資材の価格高騰で打撃を受ける農家などへの経済対策を掲げ、「物価高に対する支援は待ったなし。行政、関係団体、皆さんと力を合わせ、知恵を出し合っていかなければいけない」と語気を強めた。
他の候補者も物価高に対する支援のほか、子育て・教育環境の充実、住環境の整備などそれぞれが掲げる政策をアピール。胆振東部地震からの復興では心のケアやコミュニティーの再生、災害に強いまちづくりなどを訴えた。
また、役場庁舎建て替えに伴う現庁舎の解体については町内の意見が分かれており、町議会での議論が重要になる。投票で有権者の意思がどう示されるか注目される。