春の火災予防運動が全道一斉にスタートした20日、胆振東部消防組合が管轄するむかわ、安平、厚真の3町で広報活動が繰り広げられた。むかわ町穂別地区では、消防署穂別支署とさくら認定こども園の園児による防火パレードが市街地で行われ、消防団員と園児らがまちなかを練り歩くなどして火の用心を呼び掛けた。
パレードには園児約60人と消防署員や女性消防団員が参加。穂別の高齢者施設を皮切りに診療所、商店街を回った。元気いっぱいに「火の用心お願いします」と声を上げ、各商店でポスターやポケットティッシュを配って注意を喚起した。
久保田真剛園長は「小さなまちなので、『子どもたちが歩いている姿を見るだけで元気をもらえる』という声を頂く。老人ホームやケアハウスでは、子どもたちのことを気に掛けて待っていてくれた」と話していた。
同運動期間は30日まで。期間中、鵡川地区の鵡川支署では、庁舎に懸垂幕を掲げるとともに、署員と団員が街頭で広報を実施。防災無線でも周知するほか、24日からは保育所や認定こども園、放課後子どもセンターで防火映画の上映を予定する。
安平支署では、見回りを兼ねて町内全域を車両で広報活動をする。女性消防団員が65歳以上の1人暮らし世帯を訪問し、火災警報器の設置状況や体調などをチェックする。厚真支署では、防災無線や車両で広報活動し、夜間には庁舎のシャッターに啓発映像を投影して喚起を促す。