白老東高校(小川政博校長)は19日、苫小牧市のNDS中野自動車学校による自転車安全運転教室を体育館で開いた。2年生41人と1年生54人の計95人がNDS技能検定員の講話や自転車シミュレーターの体験を通して自転車の運転マナーについて正しい知識を学んだ。
NDSは交通安全教育推進のため、講習会活動に力を入れている。2014年度からは、仮想的空間で運転を疑似体験できる自転車シミュレーターを使った講習会を、学校の依頼に応じ無料で開いている。
この日は、NDS技能検定員の谷平勇人さん(34)が「自転車事故の8割は交通違反から起こる。交通規則を守り、危険予測した運転を」と生徒に説き、事故を起こした際に掛かる高額な治療費や損害賠償に備えるため、自転車保険への加入も呼び掛けた。
シミュレーターでの自転車運転は代表生徒2人が体験。このうち2年生の小山田大翔(つばさ)さん(16)は、あえてスマートフォンを操作しながら自転車に乗る体験をし、事故を起こしかねない危険運転の怖さを認識した。小山田さんは「周囲の状況が見渡せないと、焦りが生まれる。自分も誰かも危険にしてしまうと実感した」と話していた。