春の全国火災予防運動に合わせ、白老町のさくら保育園で19日、町幼年消防クラブの発会式が行われた。園児たちは消防車両の放水を見学したり防火服を着て写真撮影をしたりして、消防活動に理解を深めた。
町内五つの保育園、幼稚園では園児に火の怖さを知ってもらおうと、毎年度、幼年消防クラブを発足させている。今年度は18日の緑丘保育園を皮切りに26日まで、すべての園で発会式が行われる。
さくら保育園では、園児たちが背中に「防火」と書かれた法被姿でホールに集合。町消防本部予防課職員が避難時の心構えとして、押さない、走らない、しゃべらない、戻らない―の頭文字を取った「おはしも」の標語について説明した。3~5歳の57人は、「僕たち、私たち、火遊びはしません。立派な消防クラブの子どもになります」と元気な声で宣誓した。
屋外では消防車両が放水を実施。ホースから勢いよく出る水に、園児たちは終始、興奮していた。
町幼年消防クラブは、1980年4月設立の町少年婦人防火委員会に属し、84年7月に緑丘保育園で発足以降、2015年までに町内の幼稚園と保育園で全5クラブが活動している。