18日告示の厚真町議選(定数11)は、同日午後5時で立候補の届け出を締め切った。候補者は当初の予想通り、現職と新人の計13人で確定し、8年ぶりの選挙戦に突入することとなった。投開票は23日。
前回2019年の町議選は定数割れとなり、1983年以来36年ぶりの無投票。翌20年に欠員1議席を巡って再選挙が行われていた。
町選挙管理委員会に届け出たのは、現職9人と新人4人。内訳は無所属が12人、共産党公認が1人。男性は10人、女性が3人となった。経験のあるベテランの現職に加え、若手の新人らが名乗りを上げており、各候補者は初日から選挙カーで町内をくまなく回るなど、積極的な選挙戦を展開している。
ある現職候補の一人は、子育て世代の負担軽減や介護人材の確保、交通弱者への支援を継続して訴えるとし、「一人ひとりに寄り添って活動し、誰もが長く住み続けられる厚真町を目指して取り組んでいく」と主張。これまで議論が白熱してきた役場庁舎の建て替えと周辺整備にも言及し、「全力を注いでいきたい」と語気を強めた。別の現職候補は子育て・教育、福祉など幅広い年代が直面している課題の解決に向けて、掲げる対策をアピールした。
町選管によると、選挙人名簿登録者数は17日時点で3657人(男性1801人、女性1856人)。期日前投票は19日から22日まで、役場庁舎1階第2会議室で行えるほか、21、22日には厚南会館でもできる。