白老町緑丘の白老小学校は13日、自転車シミュレーターを活用した自転車教室を体育館で開いた。4年生41人が苫小牧署員から、自転車の正しい乗り方や交通ルールを学んだ。
子どもたちは模擬自転車に乗り、シミュレーターを使ってモニター越しに道路で起きる出来事を疑似体験。交差点の物陰から現れる人や車両との接触を避けるため停止線で確実に止まるなど、慎重に運転する重要性を学んだ。
同署交通第1課企画係の近藤寛由警部補は「信号を守り、止まれの標識のある場所では必ず停車するなど、スピードを出し過ぎない運転を」と交通ルールの順守を訴えた。改正道路交通法によって、1日から自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務になったことにも触れた。
シミュレーターを体験した井澤乃愛さん(9)は「自転車に乗る時は、出発前の後方確認やヘルメットの着用を忘れないようにしたい」と話していた。
苫小牧署管内では、昨年1年間に自転車絡みの人身事故が49件発生。今年1月から今月11日までには2件起きており、近藤警部補は「周りをよく見て、注意深く運転を」と呼び掛けている。