白山通平さん(64)絵画・イラスト 子どものファンも多い「引っかき絵」 まちのクリエーター〈7〉

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  • 2023年4月13日

  NYANXI(ニャンクシー)の名で活動する白山通平さん。黒い紙を削ると下にカラフルな色が現れるスクラッチシートを使い「ひっかき絵」と呼ばれる技法を用いる。日常生活の中で生まれる心情を、「野性味、神秘性を感じる」という猫の姿で表現した作品を中心に制作している。

   芸術、音楽、詩などクリエーターの創造性とコミュニティーを国際的に促進することを目的とした海外のオンラインサイト「パーソナランド」へ主に出展。市内では苫小牧アートフェスティバルや知人のイベントで作品を披露したり、昨年からは新作の発表の場として市美術博物館でも個展を開いたりしている。

   画材はホームセンターなどで入手のしやすいものを使用。制作過程で、思っていたのとは違う色が出ることもあるが、それも楽しみながら臨機応変に作品のゴールを変えていく。

   3年ほど前、知人の娘からプレゼントされたスクラッチシートの絵を見て興味を持った。作品は親しみやすく子どものファンも多い。身近にある材料と発想で、日々感じたことを自由に思い描く―と語る白山さん。「実は犬の方が好き」と意外な一面も見せる。

  メ モ

   東京の広告制作会社にデザイナーとして勤務していたが、30代の時に両親の介護をするため帰苫。絵描きの指導も行う。インスタグラム@nyanxi101。

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