浦河町西舎の日本中央競馬会(JRA)日高育成牧場で11日、同牧場が育成してきたサラブレッド2歳馬の展示会が開かれ、59頭の展示(2頭欠場)や騎乗供覧で育成と調教成果を披露した。
展示会では9~11頭の6班に分かれ、交代しながら立ち姿が披露された。入場した馬主や牧場関係者ら約150人が鍛えられた体に熱い視線を注ぎ、騎乗供覧では軽種馬育成調教センターの研修生が騎乗した57頭が1600メートルトラックを駆け抜ける姿を見ながら動きを確認した。新ひだか町の牧場関係者は「いい体に仕上がっている。強い馬になってほしい」と期待した。
展示馬は25日に中山競馬場でJRAが主催する「第19回ブリーズアップセール」に宮崎育成牧場の育成馬22頭とともに上場し、競りにかけられ売却される。今年の競りは会場とインターネットで行い、売却後は美浦(茨城県)、栗東(滋賀県)の各トレーニングセンターや育成牧場に移り、多くは中央競馬のデビューに向けて本格的な調教に入る。