沖縄県の宮古島周辺で10人が乗った陸上自衛隊のヘリコプターが行方不明になった事故で、陸自は10日、周辺海域の捜索で搭乗員のヘルメットが見つかったことを明らかにした。破損はしておらず、登録番号から不明機のものと確認されたという。ヘリが消息を絶った場所に近く、陸自などは不明者の発見に向け捜索を続けている。
陸自によると、9日午前10時40分ごろ、宮古島と橋でつながる伊良部島の佐良浜海岸沖合で、ヘルメットのようなものが浮いているのを隊員が発見。ボートで回収して確認したところ、登録番号が不明機の搭乗員に貸与されたものと一致した。
見つかったのは一つで、目立った損傷はなかった。ヘルメットは搭乗前に全員に渡され、通常パイロットと整備員は常時着用するという。
坂本雄一第8師団長ら10人が乗ったヘリは6日午後4時前、伊良部島北方の洋上でレーダーから機影が消えた。ヘルメットが見つかったのは消失場所から数キロ南という。