アイスホッケーアジアリーグ・レッドイーグルス北海道のFW中島彰吾(29)が、レギュラーシーズンの最多ポイント、最多アシスト、ベストFWの個人賞3冠に輝いた。中島は「自分一人の力ではなく、パスを決めてくれるラインメートや起用してくれるスタッフなど、チーム全体で取れたタイトル」と謙虚に喜びをかみしめている。
中島は1セット目のセンターフォワードとして全試合に出場。リーグ5位の22ゴール、53アシストの75ポイントはリーグ最多となった。アシストは2位と9本、ポイントは17点と大差をつけて首位に立った。タイトル獲得が現実的になったシーズン終盤も意識し過ぎずにプレーし続けたという。
今季はトレーニング量を増やし、試合に向けた1週間の過ごし方を変更した。「ルーティンをあえて決めないことで、自分を見詰め直すきっかけになった。その時々の体調をしっかり整え、試合に向けたいい準備ができた」
4年連続の受賞となったベストFWには「チームの勝利数が多くないと取れない。4年間、試合だけでなく前後のトレーニングやケアにもしっかり取り組めたことが受賞につながった」と話す。個人賞へのこだわりは「特にない」としつつも「受賞すると家族が喜んでくれるのが来シーズンへの原動力になる。小さい頃からアイスホッケーを続けさせてくれた親へ、少しでも親孝行になれば」。
プロ8年目となる来季はリーグ優勝はもちろん、チームの普及活動にも力を入れたいという。「これまで以上にリンクに足を運んでもらえるよう、外部イベントにも積極的に参加したい。たくさんのファンと共にリーグ優勝に向け進みたい」と意気込んだ。