内閣府の外局として、子ども政策の司令塔機能を担うこども家庭庁が3日午前、東京・霞が関の「霞が関ビルディング」で業務を開始した。複数省庁にまたがっていた子ども政策の縦割り解消が狙い。少子化対策、子育て支援、いじめや虐待の防止策など子どもを取り巻く幅広い施策を一括して推進する。
同日昼には岸田文雄首相らが出席し、同ビル内で発足式を開催。首相あいさつの後、小学生らが参加したイベントを予定している。
同庁は、厚生労働省子ども家庭局や内閣府子ども・子育て本部などを移管。同庁設立準備室長を務めていた厚労省出身の渡辺由美子氏が初代長官に就任し、3部局430人体制でスタートした。
新たな試みとして、支援を必要とする子どもや若者らの声を政策立案に反映させる方針で、同庁は夏ごろ意見募集を始める。子どもの利益を第一に考える「こどもまんなか社会」の実現を目指す。