勇退校長 (4) 生徒と一緒に成長 苫小牧東中学校 五十嵐昭広さん

  • 勇退校長インタビュー, 特集
  • 2023年3月22日

  社会福祉法人や社会福祉協議会で9年間の勤務した後、一念発起して教員を志した。「民間で社会人経験を積んだ大人として子どもたちに見本を示し、福祉と教育をつなげられる教員を目指してきた」と話す。

   留萌管内天塩町出身。東北福祉大学卒。教員人生は苫小牧啓明中学校から始まった。厚真町、白老町、苫小牧市の中学校に勤務し市内の植苗中、明野中、東中では校長を務めた。

   学校の生徒会誌「今年の重大ニュース」の中には、五十嵐校長の退職がランクイン。「さびしい」「来年の卒業式で式辞を読んでほしかった」などと生徒から声を掛けられたという。

   「校長が緊張を解けば学校が荒れる」が座右の銘。常に教室を見て回り、学校の課題を見落とさないよう気を配ってきた。「生徒の成長を間近で見て、一緒に成長していけるので学校は大好き」と笑顔で語る。

   来年度からは再任用制度で一般教員として勤める予定。初任者教員の指導など後進の育成にも力を入れる考えだ。

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