健康の大切さ 吉田(よしだ) 龍司(りゅうじ)

  • ゆのみ, 特集
  • 2023年3月16日

  健康というものは、普段はあまり意識することはないが、体に異常が出てからでは遅いので、早期発見、早期治療のためにも定期的なチェックは欠かせない。

   私の場合、定期健康診断とは別に、4年ほど前から年1回の内視鏡検査を受診している。というのも、最終的には問題はなかったが、胃バリウム検査の結果、「要精密検査」という所見が出たのがきっかけとなっている。

   振り返ってみれば、胃バリウム検査の要精密検査は珍しくもなく、それほど思い悩む必要はなかったが、内視鏡検査を受けるまでの1週間は、この世の終わりかと思えるほど落ち込んだ。

   毎日深夜までインターネット検索をし、最悪の場合の病状から完治の見込み、手術費用、仕事への復帰の可能性など、まだ何も分かっていないにもかかわらず、ネガティブ情報ばかりに目が向いた。

   そして、自身の精神面の弱さとはいえ、家族は暮らしていけるのか、どう話せばよいのかと、病気と家族と仕事について、真剣に考えたことを鮮明に覚えている。

   でも、実際に病と闘っている方は、現実問題として向き合っており、私の経験など足もとにも及ばないが、健康の大切さと家族、仕事とは何かを真正面から問われた経験は、人生を歩んでいく上で大切にしたいと思う。

   これ以降、長年のたばこをやめ、食生活改善にも努めている。今後も健康には留意しつつ、仕事もプライベートも楽しんでいきたい。

  (苫小牧信用金庫常勤理事)

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