マスク着脱対応分かれる 苫小牧市は市民と接する業務で継続

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  • 2023年3月11日
現行はマスク着用が推奨される庁舎内で案内業務をする苫小牧市役所の窓口担当者=10日

  新型コロナウイルス対策のマスク着用を13日から個人の判断に委ねる政府の方針を巡り、東胆振(苫小牧市、白老、安平、厚真、むかわ4町)の自治体の対応が分かれている。来庁者については全市町が政府方針を基本とする一方で、職員に関しては着用の継続を促す自治体もある。

   厚真町とむかわ町は13日以降、職員についても本人の判断を尊重し、一律には着用を求めない考えだ。ただ、両町とも「感染防止のためマスクが効果的と考える場面では着用する」とし、ケースバイケースで対応する。

   一方、白老町、安平町、苫小牧市は、職員には基本的に着用を促す方針だ。

   白老町は、新型コロナの感染症法の位置付けが「2類相当」から「5類」へ移行する5月8日までの間、職員のマスク着用を継続する。感染対策のアクリル板など庁内の間仕切りも同日まで設置する。同町は「着用を続けても業務に大きな支障は出ないと考え、インフルエンザなど他の感染症予防にも効果があると判断した」と説明する。

   安平町は当面、住民に接する業務や会議などの際に着用を原則とする。同町は「職員による住民への感染や、庁内での感染拡大を防ぐためにもマスクが必要と考えた」と話す。

   苫小牧市も5月8日までの間、窓口業務をはじめ、外勤先で市民と接する場合も着用するよう職員に求めるという。しかし、職場の自席などでは外すことを認める考えだ。職場に設置しているビニールシートやアクリル板も3月13日以降、順次撤去する。

   市の担当者は「市民と接する場合にはマスク着用が必要なので、職員は13日以降もマスクを携帯することになる」としている。

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