4、5日に白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で行われたアイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道のホーム最終戦「なの花薬局presents栃木日光アイスバックス戦」。4日は人気アニメ「ゴールデンカムイ」とのコラボレーションデー、5日はFW百目木政人の引退セレモニーが行われたこともあり、2試合で3956人の今季最多の観衆が応援に駆け付けてゲームを盛り上げた。
旭川市から来た杉山律子さんは10年来の百目木ファン。百目木の勇姿を目に焼き付けようとリンクに足を運んだといい、「試合前から涙腺が緩みっ放しだった」と話す。フェースオフの鋭い視線や紳士的なプレーなどに心を引かれた杉山さんは「プレーオフでのアイスタイムはもちろん、ゴールが見られたら」と熱視線を送っていた。
澄川小の子どもたちと「百目木せんぱい、21年間感動をありがとう」と書かれた横断幕を持っていたのは、苫小牧市松風町の小学校教諭宮脇公治さん(53)。教え子である百目木の引退試合を盛り上げようと、児童たちとともに横断幕を作製したという。「小学3年生の時からずば抜けた技術を持っていた。ここまで続けるために、相当な努力をしたのでは」と話し、「一人の苫小牧市民として、アイスホッケー文化を楽しませてくれた」と笑顔で送り出していた。