1000年後の未来 関根(せきね) 久修(ひさのぶ)

  • ゆのみ, 特集
  • 2023年2月28日

 人口減少に関しさまざまな議論があるが、そこで問題。「国立社会保障・人口問題研究所のレポートによると、2021年の総人口を基準に、同年並みの出生率・死亡率が今後も継続する場合(国際人口移動はゼロ)、西暦3000年の日本の将来人口は何人でしょう?」

 参考までに、2022年12月の日本の総人口は1億2484万人で前年同月比約54万人(鳥取県の人口並み)減、20年からの3年間の減少数は約160万人(鹿児島県並み)である。コロナ禍で少子化の加速が懸念されたが、それは数字に表れている。ちなみに、苫小牧市の22年末の人口は約16・8万人(前年同月比1229人減)、出生数は959人(記録に残る中で最少)、死亡数は2151人(同最多)で、この差(1192人の自然減)がおおむね減少数に等しい。

 昨年、著名な米国の企業経営者が「日本はいずれ存在しなくなるだろう」とツイートしたことが思い出されるが、冒頭の問いの答えは1000人単位で「0人」(1000人未満)である。東北大学の「日本の子ども人口時計」では2919年に15歳未満の子供の数が1人となり、その後「こどもの日」はなくなるらしい。

 約1000年後のこととはいえ、今と地続きの先に「日本人がいなくなる」と思えば、何やら背筋がヒヤッとする。出生率が人口置換水準(2・07)に至らなければ人口は減り続け、これまでの人口動向を背景とした人口減少の圧力は極めて大きい。かのツイートは「日本の消滅は世界にとって大きな損失となるだろう」と結ばれているが、そのような事態は起こり得るのか。未来の姿をどう描くか、「異次元」の発想で真摯(しんし)に考える必要があろう。

 (苫小牧港開発社長)

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