プロ野球広島東洋カープのドラフト1位、斉藤優汰投手(18)が26日、苫小牧中央高校の卒業式に出席し、「プロ野球選手としての人生が楽しみ」と晴れ晴れとした笑顔で母校を巣立った。
式典では卒業証書の他に日本私立中学高等学校連合会賞と学校からの特別功労賞を受賞。斉藤は「これまで以上に気を引き締め、苫中央の名に恥じぬような行動をしていきたい」と話した。
24日に北海道入りし、久しぶりに同級生と野球部の思い出話に花を咲かせた。仲間と過ごした3年間では技術以上に人間性の向上に努めたといい、「学んだことをこれからも大切にしたい」と語った。
少年時代から憧れたプロ野球の世界で、斉藤はレベルや意識の差を目の当たりにしている。宮崎県で行われている2軍キャンプでは背中と胸郭の柔軟性向上に注力している。8日には1軍のブルペンに入り、侍ジャパンとして東京五輪で金メダルを獲得した森下暢仁の投球を見学。「柔らかなフォームとボールの回転数がすごかった」と憧れのまなざしを向けた。
ルーキーイヤーの目標は体力づくりと新天地の環境に慣れること。大型右腕が北の大地から羽ばたいていく。