衆院は24日午前の議院運営委員会で、政府が次期日銀総裁候補として提示した元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏から所信を聴取した。植田氏は「現在の日銀の金融政策は適切だ」と述べ、金融緩和を継続する必要性を表明した。
所信に対する質疑も実施。現在の大規模な金融緩和策からの「出口戦略」に対する考え方や、2%の物価上昇目標を明記した政府・日銀の共同声明に関する発言などが注目される。
同日午後には、副総裁候補の氷見野良三前金融庁長官、内田真一日銀理事の所信聴取と質疑を行う。
日銀の正副総裁は衆参両院の同意を得た上で内閣が任命する。参院の議院運営委員会でも所信聴取を行った後、現在の副総裁の任期が切れる3月19日までに両院の本会議で採決される見通しだ。可決されれば、氷見野、内田両氏は3月20日に、植田氏は4月9日に就任する予定。