参院懲罰委員会は21日午前、初当選から国会欠席を続けるNHK党のガーシー(本名・東谷義和)議員に対し、2番目に軽い「公開議場での陳謝」の懲罰を科すことについて採決し、全会一致で可決した。22日の本会議で議決される見通し。欠席を理由に懲罰委が処分を決定するのは初めて。
ガーシー氏が陳謝を拒否した場合、再び懲罰委に同氏の扱いが付託される公算が大きい。最終的に最も重い「除名」とする案が出ている。
21日の懲罰委では、ガーシー氏の代理としてNHK党の浜田聡参院議員が弁明を行った。この後、自民、立憲民主、公明、国民民主、共産各党が討論を行い、採決した。
国会法は懲罰を重い順に「除名」「一定期間の登院停止」「公開議場での陳謝」「公開議場での戒告」と規定する。
ガーシー氏は昨年7月10日投開票の参院選の比例代表で初当選。しかし、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在し、同年8月3日召集の臨時国会以降、一度も登院していない。