北海道で過ごす冬は今回で3回目。最初の年は今まで運転したことのなかった冬道に慣れるために休みの日も運転していた。次の年は過去に例のないほどの大雪に見舞われ、できるだけ運転しないようにしていた。
3回目の冬ともなると、車の運転にもかなり慣れてきたと感じるが、やはりまだまだ不安だ。さらに歩くのが大変で、普段は雪道を歩くことがないため、つるつる路面を歩くさまは観光客と同じくらいのおぼつかない足取りになっていることだろう。
大阪に住んでいた時は、冬に北海道に来ることをためらっていた。冬道の運転が不安だったこと、冬道を歩くと何度も転んでしまいそうであること、そして突然の大雪に見舞われてしまうと飛行機が欠航となり、仕事に支障が出てしまうというのがその理由。
ようやくコロナ禍も少しずつ落ち着きをみせ、道内各地には国内だけでなく、海外の旅行客も戻りつつある。先日、安平町の道の駅で冬ならではのアクティビティを体験してもらうイベントを開催したのだが、町内外だけでなく、道外からの観光客にも来ていただき「貴重な経験ができてうれしい」と喜んでもらうことができた。
今冬、「あえて冬に来て、雪を楽しみたい」「北海道の寒さを体感したかった」などの観光客の声を聞くことができ、マイナスだったイメージを少し良いものに変えることができた。冬だからと家にこもらず、北海道ならではの景色やふわふわな雪を楽しんでみようと思う。
(安平町地域おこし協力隊)