苫小牧市内や近郊では風物詩の氷上ワカサギ釣りが最盛期だ。一方、苫小牧港などでの海釣りは釣り人もまばら。どこのポイントも芳しい釣果情報が聞かれない。こうなれば実釣で状況を探るしかない―と、釣り倶楽部担当がこの週末、昼のサビキ釣りと夜のライトロックの”二刀流”でトライした。
家族サービスもかねて小学生の娘を連れての釣行とした。苫小牧港・西港の「入船公園」は、岸壁に柵が設置されており、安全に釣りを楽しむことができる好スポットだ。
タックルは、ライトロックと兼用の6フィートのメバルロッドに2000番台のスピニングリールをセット。リールには4ポンド(1号)のナイロンラインを巻いてある。これに市販のサビキ仕掛け(6号)をつなぎ、餌にオキアミを付けて使用した。
オキアミは釣具店でチューブタイプのものを購入した。これだと直接触れずに餌籠にオキアミを充塡(じゅうてん)することができる。加えて加工段階でオキアミ独特の臭いも軽減されており、初心者でも手軽に釣りができる。
今回、担当は2種類のオキアミを用意して使い比べてみた。1時間ほど仕掛けを垂らし、オキアミをまき、誘いを掛けて続けてみたものの、まったく魚信はない。魚がいないと判断し、冬場のチカ狙いは諦めた。
その後、日没を待って今度は得意のライトロックでリベンジを図った。公園に隣接するフェリー埠頭(ふとう)の船の入出港のタイミングとちょうど重なる。岸壁周辺の海流が変化するため、魚が釣れる好条件と思われる。
仕掛けは、日中のタックルがベースだ。リーダーにつないだサビキ仕掛けを外し、オフセットフックを使うテキサスリグにチェンジ。フックには2インチほどのワームをセットした。
序盤は、小魚の形をしたシャッド系のワームを選択して泳がせる「横の釣り」を試した。しかし反応が薄い。それではと、エビなどの形に近いホッグ系に変更。すると、仕掛けが海底に着いたタイミングで”モソッ”っと小さな当たりが届いた。
素早くさおを上げて合わせを入れると、確かな重みが伝わる。けれども巻き上げると現われたのは20センチに満たないクロゾイだった。サイズアップを狙ったものの、魚はいるはずだが活性が低い。取りあえずボウズ(釣果ゼロ)は免れたが、厳しい寒さに見合った釣果となった。