「病院へ」何度も懇願 入管映像、記者が視聴―スリランカ女性死亡

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  • 2023年2月15日
入管施設で亡くなったスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんの収容中の映像が記録されたDVDを会見で示す妹のワヨミさん(右)とポールニマさん=2022年12月26日、東京都千代田区

 名古屋市の入管施設で2021年3月、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡し、遺族が国に賠償を求めた訴訟で、時事通信記者が14日までに、記録の閲覧手続きをして収容中の様子が映された約5時間分の監視カメラ映像を視聴した。苦しそうなウィシュマさんが「病院に連れて行って」と何度も懇願する様子などが残されていた。

 視聴したのは、ウィシュマさんが亡くなるまでの約2週間、居室天井のカメラで記録された映像から、各10分ほどの場面を切り出したもの。DVD計20枚に収められ、国が昨年12月、名古屋地裁の勧告に従い証拠提出していた。遺族側は公開の法廷での上映を求めているが、国側は拒んでおり、15日の期日で取り扱いが議論される見通しだ。

 最初に映っていたのは21年2月22日午前10時ごろ。ベッドにあおむけで寝るウィシュマさんはやつれ、女性看護師が「食べるのは頑張らなあかんな」などと話し掛けると、消え入りそうな声で応じ、「できれば私も食べたい」と涙声で訴えた。

 翌23日午後7時ごろの映像では、バケツを抱え嘔吐(おうと)し、倒れ込んで「死ぬ」と繰り返した。女性看守は「大丈夫、死なないよ。あなたが死んだら困るもん」とまともに取り合わず、病院に連れて行くよう懇願されても「ボスがOKって言ったら」「私、権力ないから」などと返した。

 出入国在留管理庁の調査報告書によると、ウィシュマさんは2月15日時点で、尿検査で飢餓状態を示す異常値が出ていた。3月以降は体を起こしても姿勢を保てない状態だったという。

 そして、亡くなった3月6日。看守らが午後2時ごろ、目を閉じて動かないウィシュマさんに大声で何回も呼び掛け、体を揺するが反応はない。脈拍を測り「指先が冷たい」「ほっぺた温かいんだけど」などと話すものの、慌てて救急車を呼ぶ様子はなかった。

 遺族側代理人の指宿昭一弁護士は取材に、「裁判は公開が原則で、遺族も多くの市民に映像を見てもらうことを希望している。見れば入管で何が起きているか分かるはずだ」と話した。

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