【ワシントン時事】米メディアによると、米軍は12日、五大湖の一つで米国とカナダにまたがるヒューロン湖の上空で未確認の「飛行物体」を撃墜した。これに先立ち、連邦航空局(FAA)は隣接するミシガン湖上空で民間機の飛行を規制していた。米軍による飛行物体の撃墜は過去2週間で4件目。
飛行物体の高度や大きさなどは明らかになっていない。米軍は4日、南部サウスカロライナ州沖で、ステルス戦闘機F22によって中国の偵察気球を撃墜。その後10日にアラスカ州で11日にカナダでそれぞれ飛行物体を撃墜している。
民主党上院トップのシューマー院内総務は12日放送の米ABCテレビのインタビューで、10、11両日に撃墜した二つの飛行物体について「(米軍と情報当局は)気球と考えている」と語った。どこの国に属するかなどの詳細には触れていない。
シューマー氏はこの中で、二つの物体は中国の偵察気球と比較して「かなり小さい」と指摘。その上で、「民間機と同じ高度を飛んでいたため、異なる脅威をもたらした」と述べていた。