【アダナ(トルコ)時事】トルコのオクタイ副大統領は8日、同国南部で6日未明に起きた地震による死者が5894人になったと発表した。隣国シリアと合わせて地震による死者は7800人以上となり、犠牲者の増加に歯止めがかからない状況だ。
こうした中、日本の国際緊急援助隊・救助チームの第1陣は7日、イスタンブールから中部カイセリ経由で被災地入り。同日夜、特に大きな被害が出ている南部カフラマンマラシュ県で活動を開始した。
トルコでの負傷者は3万4000人以上。AFP通信によれば、シリア側の死者数は少なくとも1712人。両国で倒壊した建物のがれきの中から救出する作業が続くが、余震や降雪などの影響で難航している。
ただ、トルコ各地では7日、被災から24時間以上たつ中で救出劇も相次いだ。地元記者によると、南部ハタイ県では女性(22)が40時間ぶりにがれきの中から見つかった。女性は、発見した救急隊員に「水をもらえませんか」と語り、命に別条はない様子だったという。