苫小牧東高校アイスホッケー部は1月28日、「ガタパーク」と呼ばれる交流イベントを同校敷地内にある学校リンクで開いた。幼児や小学生約30人を招き、アイスホッケーや遊びなどを楽しみながら氷上を駆け巡った。
イベント企画は同部の田中渓也監督。真夜中から早朝にかけて根気よく水まきを繰り返し完成したリンクは同部の練習場として活用中。「苫小牧のスポーツ文化の学校リンクを次世代に残すために、氷に触れてもらう機会を生み出してスケートの楽しさを多くの方に知ってもらいたい」と思いは熱い。
イベント開催に向けて、SNS(インターネット交流サイト)のフェイスブックやインスタグラムなどで参加者を募集。この日はアイスホッケーの基本技術をはじめ、鬼ごっこやそりなどで汗を流し、スケートの魅力に触れた。
村上輝成君(澄川小2年)は「とても楽しい。初めてアイスホッケーをやった。格好良くて競技を始めてみたいと思った」と笑顔で話し、部員たちとの交流も深めた。
同部の若松隼佑主将(2年)は「企画の段階から監督をはじめみんなで話し合いを重ねた。子どもたちの楽しんでいる姿を見られて良かった。こうしたイベントで苫小牧のスポーツ活性化につながれば」と話した。田中監督は「卒業生は社会人になって指導者として活躍する人も多い。生徒たちも今回いろいろな気付きを得ていたし、人間的にも成長できていた。今後も学校リンクを地域に還元できないか模索している」と意欲をのぞかせた。