僕は、ジェンダーレスの考えを広めたいです。つい最近、周りにトランスジェンダー、体の性別と心の性別が合っていない人がいることを知り、それをきっかけにジェンダーレスについて興味をもちました。
トランスジェンダーとは僕が調べたときにはLGBTQのTにあたるもので、出生時の性別判定が自分の感じる性別と違うのではと思っている人のことでした。LGBTQにあたる方々は、生きていく中で周りから気持ち悪がられたり、変人だと言われたり、ひどいいじめを受けることだって少なくないそうです。さらに日本だけでなく、世界全体で考えるとLGBTQに関係なく、例えば「女性だから」「男性だから」というだけで、ひどい扱いや差別を受けて、苦しんでいる人もいます。
僕はそれを知ってから性差別やLGBTQを理由に苦しむ人を一人でも減らしたいと思ったのです。そのためにジェンダーレスの考えを広めたいのです。
今まで、日本は男女差別が少ない国だと僕は思っていました。ですが、2022年の国際機関が公表したジェンダーギャップ指数ランキング、これは各国の男女格差を数値化し、ランキング付けしたものです。それによると日本は、144か国中、116位と書いてありました。
僕はこのことを知り、日本で起きている男女差別とはどういったものなのか、ランキング上位の国とは、何が違うのか、今後何をしていくべきなのか、考えました。
世界の中には女性の人身売買・臓器売買・強制労働・強制結婚や教育不足など様々な男女差別があります。日本の中では女性社員へのセクシャル・ハラスメントや賃金の差など、他にも女性が家事を負担する、などが考えられます。
さきほどのジェンダーギャップ指数ランキング1位のアイスランドでは、法律で男女の賃金の差をつくることを禁止しているそうです。なぜ、日本では同じようなことをしないのでしょうか。それは、コストがかかるからでしょうか。法律をつくって賃金を上げるにしても、LGBTQの人に適した公共施設や制服をつくるにしてもお金がかかります。しかし、いつまでもLGBTQや女性差別に苦しむ人への新しい制度や施設をつくらないわけには、いかないと思います。なぜなら、僕のようにジェンダーレスの考えを広めたい、苦しむ人を減らしたいと考え、行動する人がこれからもっと増えていくと思うからです。いえ、増えてほしいと願っています。そして、今苦しんでいる人が周りに相談しやすい、生きやすい社会になってほしいです。
僕は考えました。今の日本に新しい施設や物、制度をつくることはできるのか。借金大国の日本にいつ様々な場合を想定した施設ができるかはわかりません。何かをつくるにしてもどのようなことに対応していくべきなのか、何に配慮していくべきなのかなど多くのことがわかっていないとできません。差別と配慮の区別は難しい場合もあります。それでも日本中の男尊女卑の考えをなくし、次はジェンダーレス、男女平等の考えを広げていかなければなりません。
今の僕にできることは限られています。そしてまだまだきちんとわかっていないことも多いです。しかし、今からでもジェンダーについて困っている人が相談しやすい、信頼できる人を目指し、行動していきたいです。関係する情報を集め、自分なりに考え、できることを実行していきます。自分の生活を見直すことから始めていきたいと思います。今はできることが限られていても未来でも同じというわけではありません。何に苦しんでいるのか、何に困っているのか相談にのれるような人、相談しやすい人、そして苦しんでいることや困っていることを解決できるような人になっていきたいです。
ジェンダーレスの考えを広めていくことは、これをしたらなくなるといったようにすぐできるものはなく、難しく時間がかかるものだと思います。しかし、だからこそ自分の周りからジェンダーレスの考えを広げる機会をつくり、行動を続けていきたいです。