北海道に移住して驚いたことの一つに温泉の多さがある。今まで全国各地の温泉に行ってきたのだが、全国の都道府県で温泉地数が最も多いのが北海道と聞いても正直ピンときていなかった。
大阪に住んでいた時、温泉はイメージでいえば九州の大分県が強かったのだが、数でいうと北海道が一番で234もあるそうだ(2020年度)。「活火山のある所に温泉あり」と聞くことがあり、確かに北海道には活火山が多いので、今なら納得できる。
別府温泉(大分県別府市)、下呂温泉(岐阜県下呂市)などのように、全国的に温泉=温泉地=観光地となっている所が多い中、北海道には銭湯のように気軽に入れる温泉が多い印象がある。西胆振には、全国の温泉ランキングで上位に必ず入る登別温泉をはじめ、洞爺湖温泉、虎杖浜温泉など有名な温泉地があり、一方、東胆振には鶴の湯温泉(安平町)、こぶしの湯(厚真町)、四季の湯(むかわ町)などのように比較的こぢんまりした温泉が多数あるからだ。
大阪から温泉に行くとなると旅行になってしまうことがほとんどだ。各地に温泉があり、価格も比較的安く、良質な温泉に入ることができるので、北海道は本当にありがたい。
仕事で道内各地を車で移動することが多く、時間に余裕がある時は近くの温泉に入ることもしばしば。いつでも温泉に入れるよう、タオルなどを車に常に置いている。冬場はシャンプーやタオルが凍ってしまうのも北海道ならでは。この冬もまだ行ったことのない温泉にぜひお邪魔したい。
(安平町地域おこし協力隊)