アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道はこのほど、選手のキャリア設計に向けた講座「レッドイーグルス北海道キャリアデザインプロジェクト」を球団事務所=苫小牧市表町=で行い、けがの早期回復につながる再生医療へ知識を深めた。
再生医療による経済的負担を軽減する「セルソースPFC―FD療法保険」をチームが導入したことをきっかけに、今回は再生医療の活用による選手寿命の延伸とセカンドキャリアの講義が行われた。講師に再生医療を提供するセルソース(本社東京)の経営企画部から細田薫本部長と武岡優斗さん、同社と保険商品を開発した住友生命保険(同)の中地貴裕代理店事業部上席部長代理と村上泰隆苫小牧営業部長を迎えた。
PFC―FD療法は、血液を遠心分離して血小板や白血球を取り出し、フリーズドライ加工後に患部へ注射する治療。細胞が持つ再生力を引き出し、けがの早期回復に働き掛ける効果が期待される。
元Jリーガーの武岡さんが経験を基に同療法の仕組みや効果、セカンドキャリアへの考え方を解説した。選手たちは真剣なまなざしで講義に耳を傾けた。
DF佐々木一正は「再生医療という言葉は聞いたことがあったが、詳細を知らなかった。今回の講義を通じて治療法の選択肢が一つ増えた」と話していた。