【ベルリン時事】ドイツ西部ガルツバイラーの炭鉱で17日、炭鉱拡張に対する抗議活動のため現場に立ち入ろうとしたデモ隊の一部が、警察により強制退去させられた。退去させられたデモ隊には環境活動家のグレタ・トゥンベリさんも含まれ、一時身柄を拘束された。DPA通信などが報じた。
目撃したDPAのカメラマンによると、グレタさんは身元確認のため、3人の警察官によって現場から運び出されたという。
炭鉱の拡張計画に組み込まれている集落リュッツェラートには、計画に反対する環境活動家が居座り社会問題となった。今月11日に活動家の強制排除が始まると、グレタさんも駆け付けて抗議活動が激しくなっていた。
ドイツではロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機を受けて、停止した石炭火力発電所の再稼働が決定。しかし、温室効果ガスの排出増加につながるとして論争になっている。