映画「チェブラーシカ」なぜ今ヒット ウクライナ侵攻で市場変化―ロシア

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  • 2023年1月11日
 旧ソ連の人形アニメ「チェブラーシカ」撮影用の人形。中央がチェブラーシカ=2012年12月、ロシア競売商ソフコム提供(時事)

 日本でも人気の旧ソ連の人形アニメ「チェブラーシカ」をリメークした映画が今月1日、ロシアで封切られ、空前のヒットとなっている。コメルサント紙によると、興行収入は億ルーブル(約57億円)を超え、ロシア映画で歴代トップに。背景には、プーチン政権が続けるウクライナ侵攻に伴う内外の環境変化がありそうだ。

 チェブラーシカは耳が大きな架空の動物。リメーク版はCGアニメと実写の俳優を合成し、鳴り物入りで公開された。

 「映画市場に生まれた真空は国産で埋めなければならない」。ペスコフ大統領報道官は10日、記者団にこう答え、ヒットを歓迎した。

 「真空」とは米国の映画業界が昨年、ウクライナ侵攻を非難してロシアでの劇場公開を一斉に停止したことを指す。チェブラーシカ人気について、興行関係者はベドモスチ紙に対し、家族向けであることや、新年休暇と重なったことに加え「ハリウッド映画の不在」も理由に挙げた。

 本来であれば、米映画「アバター」(2009年)のこの冬公開の続編がライバルになる可能性があったが、侵攻のあおりでチェブラーシカが「受け皿」になった。ただ、ロシアでは、アバター続編の「海賊版」が公開されている。公然の秘密で、興行収入には反映されていない。

 「抜け道」の横行は制裁が続くプーチン政権下の社会現象でもある。独立系メディア「メドゥーザ」などによれば、海賊版のデータは、旧ソ連構成国カザフスタンなど「友好国」からロシア語吹き替え版でもたらされる。ロシア各地の映画館で「裏チケット」の売り切れが伝えられる一方、政権寄りのイズベスチヤ紙も海賊版の観客にインタビューし、その感想を報じた。

 ウクライナ侵攻で劣勢が続き、ロシアが誇れるニュースが少ない中、国営テレビは10日、チェブラーシカの快挙をトップ扱いで報道。米国映画へのニーズが根強いという、政権にとって「不都合な真実」から国民の目をそらす隠れた狙いもあるとみられる。

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