苫小牧市民会館で8日、2023年の「はたちを祝う会」(実行委員会主催)が行われた。民法改正で昨年4月に成人年齢が18歳へ引き下げられたが、対象者は従来通り20歳とした。華やかな振り袖や真新しいスーツに身を包んだ1224人が参加し、旧交を温めながら人生の門出を喜び合った。
成人式から祝う会に改称した今回、02年4月2日から03年4月1日に生まれた1512人(前年度比51人増)に案内状を出した。式典は昨年同様、新型コロナ感染防止対策で2部制で実施。1部に580人、2部には644人が出席し、開式から閉式まで15分程度で進行した。
式で実行委の小田島司さん(20)と千葉心美さん(20)が「はたちの誓い」として、「どんな苦難、絶望に遭っても未来に向けてオオタカのように羽ばたくことを誓う」と力強く述べた。
岩倉博文市長は「支えてくれたすべての皆さんに感謝し、力強い一歩を踏み出して」と祝辞。振り袖姿の市公式キャラクター・とまチョップも駆け付け、これから大人として歩んでいく若者らに祝いのポーズでエールを送った。副実行委員長の戸祭穂乃さん(20)はあいさつで「人生を幸せに感じるか不幸に感じるかは、あなた次第。大きな後悔を残すことがないよう未来へ羽ばたいていってください」と呼び掛けた。
アトラクションでは、中学校と高校の恩師からのビデオレターを映像で流したほか、実行委メンバーも所属する「ウサミーナ吹奏楽団」が祝福の演奏を2曲披露した。
会場ではマスク姿の出席者が旧友との再会を喜び合い、スマートフォンのカメラで一緒に記念写真を撮る光景も。旭川市の大学生菊池りのさん(19)は「見た目が変わったクラスメートもいて、誰か分からない人がいた。久しぶりに友達に会えてうれしい」と笑顔で話した。
式典の参加率は昨年より3・6ポイントアップの81%となった。