苫小牧市ときわ町の幹線道路沿いで、本格中華が堪能できる店だ。オーナーシェフの武田智博さん(47)は札幌市内の調理の専門学校を経て道内各地の中華料理店で腕を磨き、念願だった店を昨年9月に構えた。
メニューはランチとディナーで変わるが、両時間帯で提供している定番メニューの中で、麻婆豆腐(825円)は人気の一品だ。使う甜麺醤(てんめんじゃん)はみそにしょうゆや砂糖などを加え、火に掛けて丁寧に練って作る。食材はネギの代わりに茎ニンニク、豆腐は絹豆腐で、肉は豚の粗びきを使い、絶妙な食感とうま味を追求。絹豆腐はひし形に切り、味が入りやすくなる一手間を忘れない。
使う野菜の大半は伊達市まで足を運び、農家から直接出荷された旬の食材を探す。調理の際は鍋や食材に残る油を専用のタオルで小まめに拭き取っており、「客層は年配の方や女性が多く、中華だけど、脂っぽくない、と喜んでもらっている」と明かす。
ディナーは単品料理、ランチはセットでの提供となり、麻婆豆腐は1320円。武田さんは「住宅街にある店なので、地域の方に親しんでもらえる店を目指したい」と意気込む。
ディナー限定で注文の際に「民報を見た」と伝えると、ドリンク1杯を31日までサービスする。
苫小牧市ときわ町4の26の26。営業時間はランチ午前11時半~午後2時、ディナー午後5時~同9時半(ラストオーダー同9時)。毎週火曜と第3水曜日が定休。電話0144(68)5560。