苫小牧市高丘の樽前山神社で25日、本殿の大しめ縄の付け替えが行われた。みこし同好会4団体のメンバーら約15人が参加し、来年は良い年に―と願いながら作業に取り組んだ。
苫小牧鳳凰睦など市内のみこし同好会は毎年、大しめ縄を製作し、歳末に交換している。樽前山神社が市矢代町から現在地に移転した1992年から続けている恒例の活動だ。
新しい大しめ縄は長さ7メートル、重さ60キロで、最も太い部分の直径は60センチある。みこし同好会メンバーが今月上旬から神社境内で製作を進め、厚真町産の稲わらなどで作った大縄3本をねじり合わせて仕上げた。
付け替え作業には、市内のほか、近郊のみこし同好会も参加。1年間、本殿の正面に飾った古い大しめ縄を下ろした後、息を合わせて新しいしめ縄を持ち上げ、軒下に取り付けた。
作業を中心的に進めてきた苫小牧鳳凰睦の脇田忠会長(65)は「一日も早く新型コロナウイルス感染流行が終息するように―と、しめ縄の垂れを少し大きくして製作しました」と話していた。