第90回全日本アイスホッケー選手権大会A(日本アイスホッケー連盟主催)が15~18日、長野・ビッグハットで開かれた。2年連続の長野開催で、大学生から社会人、アジアリーグ加盟の12チームが熱戦を繰り広げ、東北フリーブレイズが5年ぶり2度目の優勝。苫小牧のレッドイーグルス北海道は3位、ダイナックスは初戦敗退となった。
レッドイーグルスは今季、全日本選手権優勝とアジアリーグ連覇の2冠に向け、チーム全員で鍛錬してきた。初戦となった2回戦は関東大学リーグ2位の明治大と対戦し、序盤から点数を重ねて相手を圧倒した。第2ピリオド終了時まで無失点に抑えるも、第3ピリオドではミスや数的不利なキルプレーから得点を許した。
準決勝は大会2連覇中のひがし北海道クレインズと激突。序盤からチャンスを生かせない局面が長く続いた。第3ピリオドを0―0で迎え、先制点はFW高橋。しかし、1分後には同点に持ち込まれ、試合はGWSへ。イーグルスはFWの髙木、入倉の連続ゴールで優位に立ったが追い付かれ、最後はひがし北海道6人目のFW大津晃に決められ、4大会連続の準決勝敗退と苦杯をなめた。
18日は栃木日光アイスバックスとの3位決定戦。第3ピリオド残り5分から一挙3失点で4―3に持ち込まれたが逃げ切った。菅原監督は「優勝という目標には届かなかったが、毎試合切り替えて60分間プレーした。(日光戦は)無失点で終えたかったが、3点取られてしまったのが今のチームの現状」。ここでも短期決戦の弱さが垣間見えた。
3度目の出場となるダイナックスは、現在アジアリーグ6位の横浜グリッツと対戦。第1ピリオドから4失点と終始厳しい展開を強いられたが、矢島・久米の新加入FW2人が得点に絡む活躍を見せた。大澤洋監督は「点差は開いたが、いいところも見えた試合だった。今後の大会につなげていきたい」と話し、今後のチーム強化に意欲を見せた。